
行政書士
安田 大祐
リブレグループ(行政書士法人リブレ/社会保険労務士法人リブレ/株式会社リブレキューズ)代表。北海道大学教育学部卒業後、医療法人での勤務を経て独立。障害福祉サービス事業所の立ち上げ支援や運営支援を専門としている。趣味は音楽活動や海外バックパッカー旅行。「人生一度、やりたいことをやる!」をモットーに挑戦を続けている。
[障害者向けサービス]
障害福祉サービス事業所の運営には、事故やトラブルに備えた「施設賠償責任保険」への加入が欠かせません。本記事では、保険が必要な理由や主な補償内容、実際に加入できる保険商品を紹介します。安心・安全な事業運営のために、リスク対策を万全に整えましょう。
障害福祉サービス事業所を運営する際、万が一の事故やトラブルに備えて保険への加入は欠かせません。
よく「どんな保険に入ったらいいのか?」というご相談が寄せられますが、今回はなぜ保険が必要なのか、そしてどんな保険に入ったらいいのかを実際に加入できる保険商品とともにご紹介します。
障害福祉サービス事業所では、日常の業務の中で利用者の転倒や転落、設備の不具合など、予期せぬ事故が起こるリスクがあります。
たとえば「スタッフの不注意で利用者がケガをした」「施設内の段差で転倒してしまった」「備品が壊れて第三者に被害が及んだ」といったケースは、どの事業所でも起こりえます。
このような場合、事業所には損害賠償責任が発生する可能性があります。
施設賠償責任保険はまさにこのような際に、被害者への金銭的な補償や訴訟費用をカバーできる保険です。指定権者によっては、開設前の指定申請の段階からこの保険証券の写しを求められることもあります。
障害福祉サービスで求められる施設賠償責任保険は、利用者に身体的、金銭的な損害を与えてしまった場合に金銭的な保証ができるものである必要があります。
施設賠償責任保険の主な補償内容は以下のとおりです。
・利用者や第三者が施設内でケガをした場合の治療費や慰謝料
・施設による事故の損害賠償金
障害福祉サービス事業所が加入できる保険商品を3つご紹介します。(なお、こちらは例示に過ぎず、この3つに限られるというわけではありません。)
・損保ジャパン
「ウォームハート」
https://www.alive-net.co.jp/pdf/warmheart.pdf
・三井住友海上火災保険
「福祉事業者総合賠償責任保険」
https://www.ms-ins.com/pdf/business/indemnity/fukushi.pdf
・あいおいニッセイ同和損保
「介護保険・社会福祉事業者総合保険」
https://www.alive-net.co.jp/pdf/kangosyoku.pdf
※各保険の詳しい内容につきましては、各保険会社にお問い合わせいただきますようお願いします。
障害福祉サービス事業所では、利用者やご家族が安心してサービスを受けられる環境づくりが何より大切です。
万が一の事故やトラブルに備え、信頼できる保険会社の「施設賠償責任保険」に加入しておくことは経営リスクの最小化につながります。
複数社から資料を取り寄せ、自社に合った補償内容を選ぶことをおすすめします。
【免責事項】
この記事で掲載している内容につきましては、正確性や完全性を保証するものではありません。
事業所の所在する地域や時間の経過により、状況が変化する場合もございます。
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